服部良一と笠置シズ子からのエール「東京ブギウギ」の誕生秘話 

朝ドラ

服部良一と笠置シズ子からの「東京ブギウギ」はエール。  
1947年に発表された「東京ブギウギ」は、
ブギのリズムに乗せた日本の歌謡曲で、
作詞は鈴木勝、作曲は服部良一、
歌唱は笠置シヅ子さんによるものです。
この楽曲が生まれた背景には
敗戦後の焼け野原となった
日本で生きる人々へのエールでした。

  1. 服部良一とブギウギ
    1. アメリカのビートで励まされた時代
    2. 野川香文からのアドバイスと「ブギウギ」の誕生
    3. 笠置シズ子と服部良一の初対面の印象と舞台での魅力のギャップ
    4. 服部良一の笠置シズ子への指導
    5. 服部良一と笠置シズ子の深い絆
    6. ジャズの舞台と成功への一歩
    7. 魅力あふれる笠置シズ子の時代
  2. 「東京ブギウギ」の誕生秘話: 電車とナプキンから生まれたブギウギ
    1. 「東京ブギウギ」の興味深いきっかけからの誕生
    2. 「東京ブギウギ」は服部良一の電車の中でのインスピレーションから誕生
    3. 「東京ブギウギ」ー楽譜の紛失と記憶による再構築
    4. 「東京ブギウギ」レコディングには軍関係者の参加
  3. 「東京ブギウギ」の誕生と戦後日本
    1. 舞台裏で繰り広げられた感動の瞬間
    2. 「東京ブギウギ」と映画との神秘的な縁
    3. 公演「踊る漫画祭」での「東京ブギウギ」大ヒット
    4. 戦後の解放的な気分を反映したステージパフォーマンス
    5. ブギウギ旋風とヒット曲の連続
  4. 服部良一の笠置シズ子の魅力の発掘
    1. 「東京ブギウギ」ヒットの記録とご当地ブギの誕生
    2. 「東京ブギウギ」でNHK紅白歌合戦への登場とアメリカでの成功
  5. 「東京ブギウギ」ー普及の名作
    1. ドラマ「ブギウギ」と新曲「ハッピー☆ブギ」によるリバイバル
    2. 「東京ブギウギ」ー時代を超えて愛され続ける

服部良一とブギウギ

アメリカのビートで励まされた時代

敵国であったアメリカが生んだ陽気なビートが、
焼け野原で何もかもを失い、
餓えずに生きることだけで精一杯だった
人々を励ましました。
服部良一は、音楽家としての使命として、
敗戦の悲嘆に沈む日本人に力強く活力を与える音楽を
提供することを考えていました。

野川香文からのアドバイスと「ブギウギ」の誕生

焼け跡の中を歩いている時、
服部良一は偶然に聞こえてきた
星の流れに」から連想した
ブルースのリズムに心引かれる。
しかし、ジャズ評論家で作詞家の野川香文からは
今はブルースを作る時期ではない、
ぐっと明るいリズムで行くべきだ
とアドバイスを受け、
その瞬間に「ブギウギがいい」と。

笠置シズ子と服部良一の初対面の印象と舞台での魅力のギャップ

笠置シズ子と服部良一の初対面
公演オープン前の帝国劇場の稽古場であり、
前評判に期待していた服部は、
薬瓶をぶら下げた小柄な女性との
出会いに少々驚きました。
しかし、その夜の舞台でシズ子が
ジャズリズムにのって歌い踊る姿に圧倒され、
服部の印象は一変。
派手な動きとスイング感によって、
シズ子は他の歌手とは
一線を画す存在であることを証明し
服部もすっかりシズ子の才能を認め、
「3cmのまつげ」のファンとなったのです。

歌を歌う若い頃の笠置シズ子さん

服部良一の笠置シズ子への指導

シズ子が歌っているときの身振りは目立ち、
一部では好意的に評価されましたが、
中には否定的な評価も。
しかし、服部はその派手な動きを抑え、
地声で歌うように指導しました。
この変革により、
シズ子の喉は鍛えられ、
公演ごとに医者通いをする必要がなくなる。
服部の本格的な指導によって、
シズ子のスウィング感あふれるステージが瞬く間に人気を博し
シズ子はスウィング・ジャズの女王として
その名を馳せることに

服部良一と笠置シズ子の深い絆

シズ子と服部の関係は深く、
シズ子は服部を「ワテの先生」と呼び、
二人の関係は「人形遣いと人形、
浄瑠璃の太夫と三味線のように切っても切れない関係
」であると。
噂には男女関係の可能性もささやかれましたが、
シズ子はこれを否定、
あの人はワテの先生やがな、しょーもない。
すぐうわさを立てられてしまう」と。

ジャズの舞台と成功への一歩

服部の誘いでシズ子が参加した「松竹楽劇団」の公演では、
シズ子は黒人の娘に扮してスウィングバンド楽長との掛け合いで歌い、
その場面は「日本ジャズ・ショーの傑作」と絶賛されました。
この公演が成功を収め、シズ子の評価が急上昇。
日本コロムビアの山内義富に見いだされ、
専属歌手としての第1枚目のレコードがリリースされる。

魅力あふれる笠置シズ子の時代

シズ子のスウィング感、
エネルギッシュなステージ。
そして服部の指導によって磨かれた地声での歌唱が、
時代に先駆けて日本にジャズの雰囲気をもたらす。
シズ子は「クイン・イザベラ」や「ラッパと娘
などの楽曲でその才能を発揮。
ファンや評論家からの評価も絶賛の嵐。
シズ子と服部のコンビネーションは、
彼女の歌手としての成功へ、
多くの人々に愛されることに。

スタンドマイクと音楽が流れているイメージの映像

「東京ブギウギ」の誕生秘話: 電車とナプキンから生まれたブギウギ

「東京ブギウギ」の興味深いきっかけからの誕生

ブギウギという楽曲の誕生には、
作曲家服部良一の興味深いエピソードが。
彼がこの楽曲を生み出すきっかけは、
日常の中に潜むリズミカルな要素に。

「東京ブギウギ」は服部良一の電車の中でのインスピレーションから誕生

服部はある日、電車に乗っている最中に、
レールのジョイントの音や
つり革が網棚のふちに当たる音に触発され、
突如としてメロディが頭に浮かびました。
そのアイデアが逃げないように
服部は急いで電車を降り、
飛び込んだ喫茶店でナプキンにそのメロディを

書き留めたのです

「東京ブギウギ」ー楽譜の紛失と記憶による再構築


「東京ブギウギ」の楽譜をなくしてしまった服部は、
自らの記憶を頼りに曲を書き直したとされています。
こうしてブギウギは、
独特な発想と即興の才能から
生まれ変わりました。

「東京ブギウギ」レコディングには軍関係者の参加

東京ブギウギのレコーディングには
スタジオにはなんと米軍関係者も詰めかけ、
彼らの歓声の中で大いに盛り上がる雰囲気でレコーディングが。
この楽曲は、
その場の熱気とエネルギーが感じられる一曲に
ブギウギの背後には、
日常の中に潜むアートの素材が隠されていたのです。

「東京ブギウギ」の誕生と戦後日本

日本音楽史に輝く名曲「東京ブギウギ」。
1947年、作詞は鈴木勝、作曲は服部良一
歌は笠置シヅ子によって生み出され、
そのリズミカルなブギウギが
戦後の混沌とした時代の空気を捉えることに
この曲は、終戦直後の希望と勇気を与え、
日本の音楽シーンにおいて

ブギウギブームを巻き起こすことに。

舞台裏で繰り広げられた感動の瞬間

初披露は、日劇でのミュージカルショー
踊る漫画祭・浦島再び竜宮へ行く」の挿入歌として。
スタジオに詰めかけた米軍関係者の歓声が、
この曲に特別な雰囲気を与えました。
歌詞は政治的な意味合いを避け
明るく楽しい内容で、
検閲をかいくぐったエピソードも明かされています。

「東京ブギウギ」と映画との神秘的な縁

「東京ブギウギ」は1947年の映画
「春の饗宴」で劇中歌として披露。
映画を通じて、
この曲は戦後の復興や民主化を象徴する歌として位置づけられ、
社会的な意味合いを帯びるように。

公演「踊る漫画祭」での「東京ブギウギ」大ヒット

大ヒットのきっかけは、
笠置が10月から11月まで行っていた
公演「踊る漫画祭・浦島再び竜宮へ行く
の挿入歌として歌われたこと。
初演は大阪の梅田劇場で行われ、
その後も日劇での公演で披露されました。

戦後の解放的な気分を反映したステージパフォーマンス

当時の歌手は通例直立不動で歌うことが一般的でしたが、
笠置は舞台上を動き回りながら歌い踊るスタイルを披露し、
その姿勢は戦後の解放的な気分を反映していたとされています。

ブギウギ旋風とヒット曲の連続

「東京ブギウギ」はこのアイディアから誕生し、
日本全国にブギウギ旋風を巻き起こしました。
笠置シヅ子さんはその後、
「大阪ブギウギ」「買物ブギー」「ジャングル・ブギー」
などを次々にヒットさせ、その勢いは止まりませんでした。

これらの歌は、敗戦の苦しみと失意に沈む時代に、明るいリズムと元気な歌詞で人々に希望と勇気を届けた名曲として、
今なお多くの人に愛されることに。

服部良一の笠置シズ子の魅力の発掘

「東京ブギウギ」ヒットの記録とご当地ブギの誕生

「東京ブギウギ」は発売当時、
27万枚のレコード売上を記録し、
1968年時点での累計売上は70万枚に達しました。
この成功を受け、
他の都市をテーマにした「大阪ブギウギ」や「名古屋ブギウギ」など、
ご当地ブギが続々と誕生しました。

「東京ブギウギ」でNHK紅白歌合戦への登場とアメリカでの成功

笠置による歌唱が1953年12月のNHK紅白歌合戦で行われ、その後も何度かカバーが披露されました。また、アメリカでも笠置シヅ子の歌唱が45回転のシングルレコードとして発売されました。

「東京ブギウギ」ー普及の名作

「東京ブギウギ」は時を超えた不朽の名曲。
その歌とリズムが織りなす力強いメッセージは、
今もなお多くの人々に元気と活力を与えています。
**2023年には「東京ブギウギ Boogie Woogie Age Re-Edit & Remix」が発売され、現代の音楽シーンでも新たな展開を迎えています。
**この曲は単なる戦後の歌だけでなく、
踊りや歌として時代を超えて生き続ける不滅の名曲なのです。

ドラマ「ブギウギ」と新曲「ハッピー☆ブギ」によるリバイバル

NHKで放送されたドラマ「ブギウギ」において、
笠置をモデルにした主人公が「東京ブギウギ」
を歌唱するシーンが物語のスタート。
同曲のリバイバルが起きました。

「東京ブギウギ」ー時代を超えて愛され続ける

「東京ブギウギ」は時代を超えて多くの人に愛され、

その魅力が今もなお色褪せていないことが伝わってきます。


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