メジャーリーグでワールドシリーズを制したチームに与えられる、もうひとつの名誉。それがホワイトハウス訪問です。
ドジャースをはじめとする優勝チームが、アメリカ大統領に招かれ、国家からその偉業を称えられるこのイベント。
でもよくよく考えると、なぜホワイトハウスへ?本当に行かなきゃいけないの?どんなことが行われるの?
今回はそんな素朴な疑問にお答えします。
ホワイトハウス訪問は「義務」ではない
まず大前提として、ホワイトハウス訪問は法律で定められた義務ではありません。
これはアメリカにおける**スポーツと政治をつなぐ“慣例”**であり、あくまでも「招待」であって
「強制」ではないのです。
■ なぜ訪問するのか?
その背景には、「国家がスポーツの偉業を称える文化」があります。大統領からの祝福は、
チームやファンにとって大きな誇り。
また、社会全体にとっても、スポーツが希望や一体感を与える象徴的な機会となります。
🇺🇸 トランプ政権下で注目された「訪問の是非」
ドナルド・トランプ氏が大統領だった2017〜2021年は、政治的な発言や姿勢が物議を醸し、
ホワイトハウス訪問自体が「政治的メッセージ」となる場面も増えました。
ある選手は、トランプの人種差別的な発言に抗議して訪問を辞退。
あるチームは、メンバーの意見が分かれたことで公式訪問そのものを見送ったことも。
この時期から、ホワイトハウス訪問は単なるお祝いイベントではなく、
選手たちの信念やメッセージが表れる舞台にもなっていきます。
ホワイトハウス訪問を辞退したスポーツチームたち:その理由と背景
フィラデルフィア・イーグルス(NFL)
- 2018年: スーパーボウル優勝後、多くの選手が当時のドナルド・トランプ大統領との政治的見解の相違からホワイトハウス訪問を辞退しました。特に、国家斉唱中の抗議行動に対するトランプ氏の批判が影響しました。これを受け、トランプ大統領は招待を撤回しました。
- 2025年: 再びスーパーボウルで優勝した際、チームは前回の経緯や現在の政治的状況を考慮し、ホワイトハウス訪問を辞退する意向を示しました。
ゴールデンステート・ウォリアーズ(NBA)
- 2017年: NBAチャンピオンシップ優勝後、チームはホワイトハウス訪問を辞退しました。これに対し、トランプ大統領は招待を撤回しました。
ワシントン・キャピタルズ(NHL)
- 2019年: スタンレーカップ優勝後、ゴールキーパーのブレイデン・ホルトビー選手など数名が、個人的な価値観を理由にホワイトハウス訪問を辞退しました。 CNN
バージニア大学男子バスケットボールチーム(NCAA)
- 2019年: NCAAチャンピオンシップ優勝後、選手のプロ入り準備などスケジュール上の理由から、ホワイトハウス訪問を辞退しました。
ニューイングランド・ペイトリオッツ(NFL)
- 2015年: スーパーボウル優勝後、クォーターバックのトム・ブレイディ選手が家族の都合を理由に訪問を辞退しました。
ドジャースのベッツも2025年には参加か?
2024年のワールドシリーズ優勝後、ロサンゼルス・ドジャースは
ドナルド・トランプ大統領からホワイトハウス訪問の招待を受けました。
チームはこの招待を受け入れる予定ですが、外野手のムーキー・ベッツ選手は参加を検討中で、
家族と相談した上で決定すると述べています。
ベッツ選手は以前、2018年にボストン・レッドソックスがワールドシリーズ優勝後に行った
ホワイトハウス訪問を辞退した経緯があります。 スポーツニュース
ホワイトハウスで行われること
では、ドジャースのようなチームが訪問すると、ホワイトハウスではどんなことが行われるのでしょうか?
主な流れは以下のようになります。
① セレモニー
ホワイトハウスの南庭(サウスローン)で、公式セレモニーが行われます。
大統領がチームを称えるスピーチを行い、チームからは記念として背番号入りユニフォームが贈られるのが恒例です。
②スピーチ
大統領のスピーチ内容
1. チームの功績を称賛
- 「今季の驚異的なパフォーマンス」「ワールドシリーズ制覇」などの成果に対して祝辞を述べる。
- 例:「ロサンゼルス・ドジャースの勝利は、卓越したスキルとチームワークの賜物です。」
2. 選手や監督への個別の言及
- MVP選手、監督、あるいは感動的なプレーなどに触れて個々に称える。
- 例:「ムーキー・ベッツ選手の走塁は、ファンにとって忘れられないものでした。」
3. 社会貢献や地域活動への評価
- ドジャースの選手や球団が地域貢献活動をしていれば、それを紹介。
- 例:「地域の若者たちに希望を与え続けている姿勢に敬意を表します。」
4. 軽いユーモアやスポーツファンとしての発言
- スピーチを和ませるため、時にジョークや大統領自身の野球愛を語ることも。
- 例:「私も昔、草野球で4番を打っていたんです(もちろん妄想で)」など。
ドジャース関係者(監督・選手)のスピーチ内容
1. 感謝の言葉
- チームを代表して大統領とホワイトハウスへの招待への感謝を述べる。
2. シーズンの振り返りと喜び
- シーズンの苦労や努力、優勝の喜びなどを共有。
3. 応援してくれたファンや家族への言及
- チームだけでなく、支えてくれた人々への感謝。
4. 国家の象徴への敬意
- 「このような歴史ある場所でスピーチできることは光栄」などのコメント。
③ 記念撮影
セレモニーの後は、ホワイトハウス前での集合写真撮影が行われます。
選手たちが大統領と握手したり、SNS用にツーショットを撮ったりする場面もよく見られます。
④内部見学(時間があれば)
イーストルームやブルールームなど、歴史的な部屋を案内されることも。
普段は見ることができないホワイトハウスの内部を歩く体験は、選手たちにとっても忘れられない思い出となるでしょう。
まとめ:ホワイトハウス訪問は「栄誉」であり「選択」
ホワイトハウス訪問は、メジャーリーグ優勝の延長にあるもうひとつの表彰式。
ですが、それは単なる伝統行事にとどまらず、
個人やチームの信念、時代背景が色濃く反映されるイベントでもあります。
次にドジャースがホワイトハウスを訪れるとき、
彼らの表情や言葉のひとつひとつに注目してみてください。
モミジは個人的に大谷翔平選手にはトランプさんに会ってほしくない。
皆さんはどうですか